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パソコンよもやま話

アップデートすると遅くなる理由

Windows8以降、Windows10や11などの新しいバージョンへはWindows7以降のパソコンは無料でアップグレードができますが、更新すれば性能が上がると思っている人が多く見受けられます。
仕組みを理解しないまま安易にアップグレードすると、以前に比べてモッサリと動作が遅く感じられる場合が多いです。

最新のWindowsは性能が良いハズだ!前よりも快適になるに違いない!と思うのが間違いな理由は至ってシンプルで、一言で表すなら「動かしてる機械側には1mmも変更が無い」からです。

身の回りにあるもので例を上げましょう。

例えば、自動車がパソコン本体、それを動かす運転手がWindowsとしましょう。
アクセルを限界まで踏んだ時のスピードは年配の老人が踏んだ場合とプロのレーサーが踏んだ場合も自動車のMAXのスピードは変わりません。これは自動車の性能は何一つ変わってないので当然と言えます。

また、Windowsは新しくなると時代に合わせた様々な新しい技術やサービスに対応して中身がどんどん肥大化していますが、これも先程同様に自動車で例えるなら、運転手の体重が年々増加していってると思ってください。

自動車(機械)の性能が変わってないのに、運転手の体重が3倍、5倍、10倍と増えたとしたら加速も最高速度も遅くなるに決まっています。

つまりは、Windowsをアップデートしたり、最新のものにアップグレードするならば、パソコン本体の性能も上げないと遅くなりますよという事です。

Oneドライブの勘違いに注意

Windows10や11のパソコンを購入した方はご存知だと思いますが、標準で「Microsoft Oneドライブ」というソフトが起動時から動いていると思います。恐らく画面右下の時計などの並びにある「^」をクリックした中にあるかも知れません。

これはクラウドと呼ばれるサービスの一つで、マイクロソフト製のものがこのOneドライブになります。(同様のサービスにGoogle Driveなどの他社サービスがあります)

何をするものかというと、写真や文章など、自分で作ったファイルなどを自分のパソコンに保存するのではなく、インターネット回線を使って外部にある別の保管場所に保存するものです。(この場合、マイクロソフトが用意した保存機器)

メーカー品のパソコンを買った際の初期セットアップ時に、このOneドライブを使用するか否かの案内がある場合、ちょっとした勘違いによって後でややこしい状態になったり、動作が異常に遅くなる可能性が高いので注意が必要なのです。

このOneドライブをセットアップする際の文言に、「写真屋文書などの大切なデータをバックアップしましょう」みたいに表示されるので、恐らく多くの人は使用した方が良いとの思いでセットアップすることでしょう。
ですが、このOneドライブの仕組みは一般に言うところの「バックアップ」ではありません。

本来バックアップとは、原本がひとつあって、その複製を別の場所や媒体に保管することで破損や消失のトラブルに対処することを言います。
パソコンが壊れた場合、写真やデータなど復元ができない大切なものが消失した場合でも、同じものが別の場所にあれば元に戻せる。それがバックアップです。

さて、このOneドライブの何が間違いなのかと言うと、【ただひとつの原本そのものが外部の保管場所に保存される】のです。

違いがわかるでしょうか?

【原本は手元に】+【コピーを外部に】で二箇所に存在…では無くて、
【原本を外部に】で一箇所に存在
ということになり、自分のパソコンには保存されていません。

パソコンの内部的には、デスクトップ,ドキュメント,ピクチャ辺りがマイクロソフトのサーバーに保存される設定となっています。

これの面倒なところは大きく3つ。
1つ目はインターネットに繋がっていない場合は開くことができない点。
2つ目はOneドライブを使用中止や解約したらファイルが取り出せなくなる点。
3つ目はデスクトップやドキュメントにアクセスする度にインターネット上のやりとりが必要になるので、パソコン全体の速度が遅くなる点です。

活用方法を踏まえた上で、自分で設定して使うには便利なサービスですが、知らないで初期設定のままだと性能が発揮されていないかもしれませんので、気になる方はご連絡をお願いします。

Windows7のちょっと待った。

Windowsの新バージョンが発売され良くも悪くも話題となっていますが、「早くなった」「動作が軽い」って言葉を100%信じている方は注意が必要です。
初めてパソコンを始める方は現在販売中のメーカー製パソコンのほとんどはWindows7かVISTAが搭載されているので違いは気になりませんが、WindowsXPを使っていた人でアップデートをされた人は、性能条件を満たしていても動作が重く感じる場合があります。

技術的な詳細は抜きにして簡単にせつめいすると、XPと比べて7もVISTAも見た目と言うか画面周りが派手で賑やかになりましたが、その分画面の描画に負担がかかるようになっています。
パソコンの性能が低いと当然処理が追いつかず動作が重くなりますが、多少性能の低いパソコンでも負担の影響が少なく感じられるように、新OSでは親切にも(?)処理が施されています。
ですがこの処理は言って見れば子供騙し的なものでして、単純に画面の描画を3フレーム(3コマ)遅らせて表示させているのです。

ピンと来ないかも知れませんが、パソコンの性能が低い場合、通常は処理が間に合わない場合は処理が中断されるので、この場合本来は滑らかになる映像がガクガクした物になってしまいます。
この処理で予め描画を若干遅らせる事によって、素人目にはスムーズに動いたように見えるわけです。(スムーズなんでは無く、スタートそのものが遅い)
XPからVISTAを触った時に良く言われた「反応が鈍い」「もっさり感」はこれが原因です。

この処理はWindows7になっても全く同様となっています。
7が早い・軽いと言われるのはファイルの処理とディスクへのアクセス速度が早くなったからで、いわゆる「動き出しが早い」のであって描画速度に関してはXPよりも劣ります。
ここでもう一つの騙しがパソコンの性能を測るベンチマークテストでは当然のように7の方が良いスコアが出る事です。
これは前述した「もっさり感」を考慮して7用に設定されたスコアなので、実際に比べて見ると描画に関してはXPより遅いのが目で見てはっきりわかりますし、ゲームなどでは操作性が悪く動作が鈍いと感じる事となります。

また、7とVISTAの代表的な機能のひとつであるAero機能やタッチ機能を使用すると更に重くなります。

注意が必要なのはXPからのバージョンアップした人で既存のXP用ソフトを使用した場合の話ですので、Windows7の動作条件を完全に満たしたパソコンを使用し、尚且つWindows7用に作られたソフトを使った場合は気にならないと思われます。

4〜5年くらい前のパソコンでも性能条件を満たしていれば使う事はできますが、使えるモノかどうかは別の話です。当然ですが「新しいOSは最新のパソコンで。」これが一番活用できます。